ヴィンテージギターパーツ Gibson Marble Guard(ギブソン マーブルガード)を取り付けてみました

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早くも日曜日になりました、今日も比較的過ごしやすい気温なので有意義に過ごして下さいね。

 

 

音楽から身を惹き結構時間が経ったのですが、今でもたまに音楽雑誌に目を通したり、楽器屋さんに顔を出します。そんな中今年腰を抜かす程びっくりする物、本を見つけ驚きました。

 

Guitar magazine 2019年2月号です。特集が

 

『前代未聞の116P大特集! カントリー最高説。』

 

日本では今Queenのリバイバルで盛り上がっている中、何だこのけしからん企画はと、10年ぶり位にGuitar magazineを購入してみました。ここ数年企画が面白く紙面構成などもガラっと変えてリットーさんいい感じですね。

 

自分のギターヒーローである、

 

マール・トラヴィス

レス・ポール

ジョー・メイフィス

チェット・アトキンス

ハンク・ガーランド

ジェリー・リード

 

などが2019年のこの現在に誌面で読めると言うのに凄い企画だなと改めて思いました。いや本当最高の本ですね~。興味のある方は売り切れ前の購入をオススメします。

 

昨年デッド・ストックでギターパーツを購入したと書いていたのですが続きの記載をしていなかったですね。本日はこの時に購入、入手をした Gibson Marble Guard(ギブソン マーブルガード)のお話しになります。

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Gibson Marble Guard(ギブソン マーブルガード)とは何か?

マーブルガードとは、Gibsonから1934年に販売が開始されたアーチトップギター(通称 フルアコ)『Super 400』に取り付けされていたピックガードで、大理石(マーブル)に柄が似ていた事からこの呼び名になった様です。(場合によっては、マーブルピックガードとも呼ばれます)

 

書籍、『The Gibson Super400 Art Of The Fine Guitar』を見ると、1930年代から1960年代中盤まで出荷されたSuper400にマーブルガードが採用されていたようです。(特別仕様のSJ200などにも利用されているパターンもあり)

 

これが実際にマーブルガードが装着されたSuper400、独特な見た目で実に恰好良いです。1930~40年代に既にこの意匠を作り上げた当時の職人、デザイナーの美意識の高さが伺えます。

 

マーブル模様ですが、現在でもセルロイド製万年筆などに使われており、見た目がとても近い物になっています。

セルロイド 万年筆 マーブル - Google 検索

 

本当はヴィンテージギターを買えれば良いのですが、手入れや維持が大変なのと、値段が高すぎるので、

 

『いつか、マーブルガードだけでも入手出来ればなあ。』

 

と長らく考えていました。マーブルガードですが海外のオークションサイトでたま~に出品されていたのですが、ボロボロの状態が多く、且つ値段が高いと…。

 

そんな中昨年、オークションにまさかのマーブルガードの新品が出品され、椅子から転げ落ちる程びっくりしてしまいました。しかも驚く事に、

 

『マーブルガードとアームレストのセット』

 

と言うマール、チェット仕様で、何としてでも落札をしなければと意気込み、無事に入札者1名で落札が出来ました。(なんだこれ笑)

自宅にマーブルガードの新品が届きました

こちらが、自宅に届いたヴィンテージギターパーツ Gibsonのマーブルガードとアームレストのセットです。自宅で開封し見た時に、滅茶苦茶感動しましたね。本当に新品だと。

 

何でこんな貴重な物が日本にあり、しかも新品でと言う笑

 

黒背景だとこんな感じです。独特の模様が実に綺麗で、特徴的ですよね。か、かっこいい。

 

出品者の方はヴィンテージギターやパーツをちょくちょく出されている有名な方で、随分前から知っていました。このマーブルガードの入手経緯などを伺うととても丁寧に教えて頂けました。

 

1985年にGibsonがカラマズーの工場移転の際に、工房の職人さんからマーブルガードの角材ごとゆずってもらったとの事でした。その時にピックガードを成型してくれる別の職人さんを紹介してもらい、7プライのバィンディングと、黄色くみえる様にオールド加工をしてもらったとの事。

 

材料は間違い無くGibsonですが、作ったのは別の職人なので100%Gibsonオリジナルではないのですが、Gibsonの工場に眠っていたマーブル柄と言うだけで自分はもう満足です笑

これが、マーブルガードです

こちらが実際のマーブルガードになります。1930年代、今から90年近く前にこの柄がいいと考えた人間の先見の明、美意識の高さには本当に恐れいりますね。これ程までに美しいピックガードを見た事がありません。

 

上部がカーブがゆるやかで1930年代初期の形状を意識したカットになっています。

周囲のバィンディングですが、高級感のある7プライで、オールドっぽく見える様に少しくすんだ黄色に着色されています。バインディングですが、以前に自宅で巻いた事があるのですが滅茶苦茶手間で凄い疲れた記憶があります。7プライは本当に凄いです。

マーブル模様のアームレスト

そして、まさかのアームレスト。今は殆ど見る事が無くなったパーツなんですが、マール・トラヴィスや、チェット・アトキンスと言ったカントリーレジェンドは何故かこのパーツを好んでギターに取り付けているんですよね。ビグスビーがマールの為に作ったギターからの影響だと思われます。

 

あと、クラシックギターを演奏される方にもたまにこのアームレストを付けている方がいますね。

 

こちらは、5プライのバインディングになっていまして、ピックガードと同様にオールド加工が施されています。マーブル柄のアームレストなんて初めて見ましたが、最高に恰好いいですね。

実際にマーブルガードをギターに取り付けてみました

と言う訳で実際に自分のギターにマーブルガードを取り付けてみました。

Before

こちらがマーブルガード取り付け前のギターです。Gibson純正のべっ甲柄のピックガードとアームレストが取り付けられています。これはこれでいいのですが若干大人しい感じですよね。

 

普段お世話になっているギターショップに連絡をし取り付けをお願いしました。

After

久しぶりにギターを取り出して来たので、配線や微調整なども依頼し2か月後に戻って来て、この様な感じになりました。か、かっこいい。

 

ショップの方に、『ヴィンテージのマーブルガード新品です。』と言ったら、『嘘ですよね、何処で入手したんですか?』と驚いていました。そりゃ驚くだろうなと笑

 

アームレストも実に綺麗に装着が出来ています。レトロな感じが実にいいですね。

シックスフィンガーテイルピースを装着

本当はBigsbyが取り付けられていたのですが、チューニングが狂いやすかったので、デザイン的に自分好みであった、

 

『シックスフィンガーテイルピース』

 

と言う物に交換をしています。Gibsonの SuperVや、Le Grande、Howard Roberts Fusionなどに使われていた物でここ最近では滅多に見る事も無くなりました。お尻についている、丸いポッチはファインチューナーでチューニングの微調整が可能です。

 

何処で入手できるのかが分からなかったのですが、20年位前に All Parts USAで販売されている事が分かり当時個人で輸入をして取り付けをしました。

 

TP-5475-002 ABM 1501 Finger Style Tailpiece Gold
"Finger" style tailpiece for arched top guitar, Gold.

今見ると405ドルで販売されており、現在でも販売されている事に驚きました。昔は200ドルぐらいであった気がするんですけど、随分高くなりましたね。

マーブルガードに交換をした感想

今回マーブルガードに交換をし、見た目が更に恰好良く自分好みになり満足度はかなり高かったです。非常に貴重なパーツであるので大切に扱って行きたいと思います。

 

マーブルガードに、シックスフィンガーテイルピースで何かに似てるなと思ったらこちら、2002~2003年位に販売されていたリー・リトナーモデルですね。

随分前に、新宿の新星堂で試奏したのですが、15インチと言う小ぶりなボディが実に良かったです。生産本数がかなり少ないようでその後、実物を見た事がないと言う笑 考えたらここ近年、Gibosn純正でマーブルガードを付けて販売されたギターはこれが最初で最後ではないでしょうか?

 

Gibsonにももう材料がないのかもしれないですね。

 

子々孫々大切に扱って行きたいと思った、Gibson マーブルガードでした。

 

マーブルガードですが、今までネットで検索をしても殆ど情報が無く、どうやって入手をすればいいのか?なども分からない謎の商品でしたので、何としても入手をしたいと言う方はコマめにオークションを覗いてみましょう。自分は入手するまでに20年近くかかりましたね笑

 

以前にChet Atkinsのギターの事を記載しています。

小沢健二さん使用ギターのメーカーは? Designed by Kirk Sand Chet Atkins Studio Classic
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