こんにちは、コロナの影響で在宅勤務になりその影響で自宅で料理をする事が多くなりました。
久しぶりの調理は面白く調理器具を何点か新調したのですが、南部鉄器の『OIGEN 及源鋳造』さんが作った玉子焼きフライパンがあまりにも良かったので本日は紹介になります。
一生物 南部鉄器 OIGEN 及源鋳造 玉子焼き フライパン 購入レビュー
及源鋳造(OIGEN)とは? 及源を選ぶ理由
岩手県にある、創業が1852年(嘉永5年)168年の歴史を持つ老舗鉄器製作所です。
以前ブログに記載をしていたのですが、及源さんのステーキ皿を実家で使っており40年以上も利用出来ています。(今年で42年目)
熱の持続時間が長く、熱々の状態でステーキを食べる事が出来ます。
きちんと手入れをして、大切に扱えば
『及源の鉄器は40年以上持つ』
と言う事を如実に証明しており、鉄器を買うのであれば、『及源』さんの物だなと決めていたので、今回玉子焼き専用のフライパンを購入しました。
南部鉄器 OIGEN 及源鋳造 玉子焼き フライパン 外箱
この外箱の時点で製品の完成度が予想出来ます。恰好いいですね~。
黒と白でシンプルに『OIGEN CAST IRON 1852』と記載。多くを語らずとも創業168年の老舗の重みを感じる事が出来ます。デザインの勝利ですね、う~ん恰好いい。
箱を開けるとこの様に包装されていました。
南部鉄器 OIGEN 及源鋳造 玉子焼き フライパン 同封物
『愉しむをたのしみ 鉄鍋のしおり』『カタログ』『鉄鍋のメンテナンス方法』が記載された3種類の冊子が同封されていました。
鉄器製品は使い方が独特なので、購入時に良く読み鉄器を正しく取り扱って下さいね。
南部鉄器 OIGEN 及源鋳造 玉子焼き フライパン 各部詳細
型番 | F-141 |
---|---|
サイズ | 縦13.5cmx横29.7cmx全高4.9cm |
重量 | 960g |
容量 | 0.38リットル |
材質 | 鋳鉄 |
こちらが、及源鋳造さんの玉子焼きフライパンです。正式な型番として、F-141となっています。
シンプルイズベスト、プロダクトとして最高に仕上がっていますね。
ただただその造形美に圧倒されます。
普通に売られている、玉子焼きのフライパンに比べると底が浅くなっており、先端部分にゆるやかな傾斜が付いているのが特徴です。大きさからすると結構小型のフライパンになっています。
本体、取っ手が一体成型となっており、漆黒の鋳鉄とあいまり、『美しい』ひたすらに美しい最高の鉄器だと思います。
背面には、『南部 盛栄堂』と言う文言があります。昔の屋号とかになるんでしょうかね?
南部鉄器 OIGEN 及源鋳造 玉子焼き フライパン 重量
鋳鉄一体成型の為かなり重いです。その重量なんと、1,013g 1.01kgとなっています。ズシっと来る重量感がたまらなくいいです。(カタログ記載は960gですが個体差ですね)
男性であれば問題無いでしょうが、女性ですとあまりにも重いので購入時にご注意下さい。
南部鉄器 と 普通の鉄器 の違い
自宅に普通の鉄器のフライパンがあったので違いを確認してみます。南部鉄器とは何ぞや?と言う詳細はWikiを確認下さい。
20年位愛用をしている18cmの普通の鉄器のフライパンです。南部鉄器は表面がザラザラとしているのですが、普通の鉄器のフライパンはツルリと言うんでしょうか綺麗な表面です。
18cmの普通の鉄器のフライパンは重量が453gで南部鉄器の半分の重さです。
それもそのはず、普通の鉄器と南部鉄器では厚みにこれだけの違いがあります。
普通の鉄器は1mm厚(453g)ですが、南部鉄器は3.5mm厚(1,013g)となっています。
そりゃ重たいはずだと笑
調理中に不意に敵に襲われた際に、南部鉄器のフライパンで殴り付ければ相手を殺せそうな勢いです(どんなシチュエーションだ笑)
南部鉄器 OIGEN 及源鋳造 玉子焼き フライパン 使い初めの注意
冊子にも記載がありますが、鉄器は使い初めにある事をしないといけません。
油ならし
油にならすと言う作業です。コンロにセットをして、油を結構多めに入れ熱します。この時油をフライパン全体にくまなく行き渡らせる様にしましょう。
持ち手と本体が一体の為、かなり熱くなるので注意をして下さい。自分はこのフライパン専用に、タオルをカットし持ち手に常時巻き付ける様にしました。
そして、くず野菜(キャベツの切れ端など)を入れて炒めます。これを最初に行って下さい。
鉄と油を馴染ませる為の最初の儀式みたいな物になります。
で、焼きあがったらこの野菜は食べずに捨てて下さいね。
鉄器を洗う際には、洗剤、スポンジなどを使わずに、
『亀の子タワシ』
で磨いて下さい。磨いた後の保管は、再度火に掛け水分を飛ばし、また油をひき表面全体に万遍なく塗りクッキングペーパーで拭き取ればOKです。
これを何度も繰り返す事により、鉄の表面に油の膜を作り、
『表面にくっつかない、長く使える鉄のフライパン』
と言うのが出来上がって来ます。鉄器が長く使える所以ですね。
最初の内はこの、鉄器独特の作業を面倒に感じられるかもしれませんが慣れれば一連の儀式(?)みたいになるので、最初だけ頑張ってみて下さいね笑
南部鉄器 OIGEN 及源鋳造 玉子焼き フライパン 調理
油ならしが終わり、何度かテストの末、実際に調理をしてみました。
この及源さんの玉子焼きフライパンですが、サイズから玉子2個が丁度良いです。3個でも試したのですが、フライパンを飛び出る位の大きな物が仕上がり不格好となります。なので
『玉子は2個がベスト』
となりますので、ご注意下さい。
以前京都の旅館に泊まった際、朝食で食べ感動をした玉子焼きを作ります。
凄く簡単で、玉子2個、出し醤油少々、塩少々、紅ショウガみじん切り少々、小ネギ少々を入れます。
何度かに分けて溶き玉子を入れ、クルクルと巻いて行きます。
玉子焼きですが3回位作ったら、フライパンにこびり付かなくなりました。最初の数回は油に慣れきってないので、どうしてもこびり付きが発生しますね。
使ってみて分かったのですが、先端部分に傾斜が付いているので、巻いてひっくり返す際に傾斜を利用し返すととても楽ですね。
凄く綺麗に且つ、ふっくらと仕上がります。紅ショウガを入れる事で、味のアクセントが生まれ、ただの玉子焼きがご馳走に生まれ変わります。
ネギ入りの玉子焼きは食べた事があったのですが、紅ショウガとネギと言うのは本当に初めて食べた時に感動をしました笑 是非試してみて下さいね。
普通の玉子焼きもこの様に、綺麗にふっくらと焼けるので、大根おろしなどを添えて食べてみて下さい。
一生物 南部鉄器 OIGEN 及源鋳造 玉子焼き フライパン 感想
最近ちまたに、『一生物』と言う言葉が溢れ返っていますが、本当に一生使える物って凄く少ないです。
『一生物』と言う言葉が一人歩きし、『それ本当に一生使えるのか?』と言った商品にも軽々しく使われている感はあります…。
現在自宅にある物を見返してみて下さい。30年、40年、50年、60年と使っている物ってありますか?先祖代々使っている物ってありますか?
多分殆どの方が、そう言った物は持っていないと思います。
それ位物ってやっぱり残らないんですよね…涙
どうしても使う内に、『壊れたり』『摩耗し使えなくなったり』『捨てたり』…。
ですが、今回のこの及源さんの鉄器に関しては、鋳鉄一体成型の為『壊れる部分が無い』ので、これこそまさに本物の、
『一生物』
になりうるものだなと確信しました。
実家から持って来た、42年目になる及源さんの『ステーキ皿』共々大切に扱って行きたいと思います。
是非、皆さんも南部鉄器 及源さんの商品を試してみて下さいね。
創業168年の重み、一生物と言う言葉がこれ程までにあてはまる商品もそうそうないなと、今回のフライパンを購入ししみじみ感じました。
次回は、及源さんのホットサンドクッカーを購入してみようかなとも検討をしています笑