本日紹介の時計で、無事に最後になります。以前にも書きましたが、このブログの本当に書きたかった理由の一つが『腕時計の事』だったので無事に書き終えて
『やり切った』
と言う満足感にひたっています笑 さて、本日紹介の最後の時計は、父親から譲り受けた48年前に購入した ロレックス オイスターパーペチュアルデイトジャスト Ref.1601/3になります。
父から子へ 受け継がれる時計
今から5年前の2012年の末、父親から突然連絡があり
『お前、俺が持っちょったロレックスいるかえ?もう、つけんからお前に譲ろうと思っちょる。もしいるんやったら最後に修理に出したけん、お前が修理代払え。時計屋からお前に電話がいくけんの。』
との事でした。いきなり電話をして来て、修理代金を払えとは何とも乱暴な電話ですが、田舎のおっちゃんなので大体いつもこんな感じです苦笑
そういえば父ちゃんロレックスを一本持っていてたまに装着をしていたなあ、オーバーホール料金は幾らなんだろう?数万円でロレックスを入手出来ラッキーだな位に呑気に考えていたのですが、数日後実家の県内にある唯一のデパートの時計担当者から連絡があり、
『お父様の時計修理代金ですが、総額で24万円になります。』
と電話口でこの金額を聴き椅子からひっくり返りそうになりました。オーバーホールにしては高すぎるだろうと思い担当者に伺った所、
『長年の酷使と放置によりパーツの交換が多数必要となっており、この金額になってしまいます、ロレックスの正規修理窓口からの回答です。』
との事で、自分の中で思い描いていた、『しめしめ、父ちゃんのロレックスを格安で入手出来たぜ。ウヒヒ』と浅はかな思いがガラガラと音を立て崩れて行きました。
さすがに父親に、『修理代金高かったから、時計はいらんよごめんね。』と言うのも申し訳なく、担当者と何度か電話でやり取りをし、一番金額が跳ね上がる箇所であるデイトジャストのブレスレットの一式交換は無し(このベルトのみで7万円)、本体のみ修理とパーツ交換を行うと言う事でまとまりました。純正のベルトは以前に切れて紛失してしまったらしく、似た様なベルトが付けられていました。
デパートの時計担当者の方から言われたのが、『正規のロレックスで純正のパーツ交換をしないと時計自体の価値が下がる』との事で、まあその通りだなと思い修理の決断をしました。
日本ロレックスへ 正式にオーバーホール 修理交換依頼
こちらが、2013年2月4日にデパートから修理が完了し届いた明細書になります。金額の記載が無いのは最終的にデパートに対して支払っているからだと思います。修理交換を行った箇所は、
・オーバーホール
・クリスタル交換
・リューズ交換
・チューブ交換
・バネ棒交換
・ダイアル交換
・デイトディスク交換
と言った具合になっていまして、合計で17万円に税となりました。
下記が正規オーバーホールから戻って来た際の付属品になります。
日本ロレックス 修理窓口からの返送付属品
国際サービス保証書、取り扱い説明書、緑色の布のケース、封筒の4点になります。
あんまり見る機会がないと思います、確認をされて下さい。
ロレックス 国際サービス保証書
国際サービス保証書の表面、中にカードの保証書が入っており、オーバーホール後2年間の故障であれば無償で修理・調整が可能との事です。
こちらが内面でカードがこの様にはさまれています。ラミネートされたカードなのですが、すっごいペラペラで印刷も安っぽく、大丈夫かな??と言う雰囲気があります笑
ロレックスを正しくお使いいただくために
付属していた、取り扱い説明書になります。
48年前の時計が蘇り、父から子へ今自分の手元にあります。予算をケチったと言うのと、デイトジャストのジュビリーブレスレットの金の具合があまり好きでなかったので現在は茶靴と合わせる為に、茶色のベルトを装着しています。近くのビックカメラで1万円位で購入をしたクロコダイルベルトです。
ロレックス オイスターパーペチュアルデイトジャスト Ref.1601/3
製品名 | オイスターパーペチュアルデイトジャスト Ref.1601/3 |
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駆動方式 | 機械式 |
キャリバーNo | Cal.1570 |
ケース | オイスター、36 mm、スチール&イエローゴールド |
ケース材質 | イエロー ロレゾール – 904L スチール&18 ct イエローゴールド |
ガラス材質 | 強化プラスチック |
今から48年前、1966年製造のロレックス オイスターパーペチュアルデイトジャスト Ref.1601/3です。
あまり自分がロレックスに詳しくなく、古い時計でデータなどもないので↑の表は自分なりに色々と調べただけなので、適当に参考にして下さい。
こちらのサイトにより詳細が記載されているのでご確認下さい。
個人的には、デイトジャストと言うと小さいモデルを女性が付けているイメージがあり、最近男性で付けているといったイメージがないです。昭和の野球選手が金のデイトジャストを付けていると言うイメージはありますね笑
36mmと言う非常にこじんまりとしたモデルで、革のベルトと相まって色んな方から何処の時計ですかと聞かれます。
日付を表示する箇所が盛り上がっており、これを『サイクロップレンズ』と言うのを今回色々と調べて初めて知りました。
日付合わせが非常に面倒で、早送りの機能が付いてないので延々とリューズをまわすので疲れます。
リューズは交換をしており、新品が付いていたので非常に締まりは良いです。
以前ナニワ金融道の中で、肉欲棒太郎社長がオメックスと言う時計を灰原君にプレゼントをし、偽物か本物かを調べる際に日付の変更が12時ジャストで切り替わるかどうかと言うのを読んだ事があったのですが、この時計は12時ジャストになった際に綺麗に日付が変わります。
ナニワ金融道名作ですよね、あの漫画は小学生に教科書として配るべきだと思っています。
【追記】2020年12月3日 本物のオメックスが販売開始となりました笑
36mm径で厚さ13mm位で最近の40mm越えモデルに慣れていると、小さい、薄いで逆に新鮮です。日本人などであるとこの位が本当は一番綺麗に見えるんでしょうね。
レザーベルトの着脱で、穴がグズグズになるのを防ぐ為に、Dバックルにしています。装着が楽、劣化が無い、見た目も綺麗とお気に入りです。
ベゼルの金が長年の利用により少しくすんだ色合いとなっています。この波打ったベゼルの事を『フルーテッドベゼル』と言うそうです。
時計もローテーションを組んでいるのですが、この時計はそこまで使用頻度がなく、何か大きな催し物のときや、家族で集まる時に装着をしています。
以前父親と会う際に、これ以外の時計を着けて伺った所、
『お前、ロレックスを売ったんじゃなかろうな!!』
と面倒臭いことを言い出したので、会う際は付ける様にしました。
ロレックス オイスターパーペチュアルデイトジャストを入手した経緯 スペイン領 ラス・パルマスにて購入
今回この時計をブログで記載をするにあたり父親に電話をして、この時計を入手をした場所や経緯を色々と電話で話したのですが、話しがどんどん広がっていき1時間半程二人で話していました。
父親は以前は船乗りとして世界中を廻っており、1968年頃は魚肉ソーセージで有名なマルハの船に機関士として乗船、南アフリカ喜望峰、スペイン近くまで行っていたそうです。
そんな中、休暇中にスペインのガスパルマス島で買ったとの事。何度聴いてもガスパルマスとしか言わないのですが、正しい名称は、
ラス・パルマス・デ・グラン・カナリア
と言う、スペイン領の島でした。
スペイン本土からえらい離れていますね。でこんな小さい島にロレックスなんか売っているのか?と不思議に思ったのですが、ロレックス公式HPの販売店検索の箇所でラス・パルマスにきちんと表示されていました。島1つ1つに販売店があります。
凄いですね、ラス・パルマス。日本で言うと隠岐の島とかでSEIKOを買う様な感じなんですかね? で、休暇になった際に、ラス・パルマスに上陸をした父親はその時の船長さんから
『日本では買えない貴重な時計であるから、無理をしてでも買っておくのをオススメする。』
と言われて、当時の年収であった75,000円を船長に前借りをしてこの時計を購入したとの事でした。購入した年をはっきりと覚えているのは、この時計を買った年に母方のお爺さんが無くなったからだとの事でした。
まあ、そこから色々派生して、あの年は親戚のだれそれがあ~だ、こーだと二人で話し大いに盛り上がり、『時計を大切にしろよ。』と電話を終えたのでした。
次の子に伝えるためにも大切に使わねばと思っている次第なのであります。
皆さんもご家族から譲り受けた物などありましたら、大切に使って下さいね。
ロレックスが高騰中との事で、この時計を鑑定して来ました。
なんでも鑑定団で、1,500万円のロレックス デイトナ ポールニューマンモデルが紹介されていました。
2020年11月ロレックス デイトジャストを久しぶりにオーバーホール、研磨をし綺麗にしました。
ロレックスのジュビリーブレスレットを買い大失敗したお話し。