夜になると若干気温が落ち着きましたね。夜間の寝る時でも熱中症にはなるらしいので、クーラー27℃などで乗り切りましょうね。
久しぶりの東京散歩ですが、今回は上野です。
東京国立博物館 特別展「縄文―1万年の美の鼓動」
東京国立博物館で開催中の特別展『縄文―1万年の美の鼓動』へ行って来ました。
国宝に指定されている、縄文土器 土偶 6点 が一同に集まると言う豪華な展示会で中々見る機会もないと思い、今回伺ってみました。
↑赤文字で記載があるのですが、縄文のビーナス、仮面の女神の2点に関しては7月31日から展示なので見たい方は、8月に入ってからの方がいいかと思います。
世界的に見ても一番有名な『遮光器土偶』が国宝に指定されていないのですが、『発掘過程の正確な記録』が残されていない為 国宝 から漏れているようで、重要文化財、重文どまりとなっています。以外ですよね笑
テレビでも特集を組まれる前、本格的な夏休み前と言う事で今なら比較的ゆっくりと見れるかなと思い、土曜日の夕方から伺って来たのですが、混んでなくゆったりと鑑賞が出来たのは本当に良かったです。
入場をすると本館がありますが、特別展は大体奥まった箇所にある、『平成館』になるので奥に進んで行きます。
混んでいる時に来ると、物凄い行列になるのですが、空いていたのでとても助かりました。
縄文―1万年の美の鼓動 展示内容
1. 暮らしの美
2. 美のうねり
3. 美の競演
4. 縄文美の最たるもの
5. 祈りの美、祈りの形
6. 新たにつむがれる美
6つのパートに分かれていまして、順番に鑑賞をして行きました。1万3000年前から約1万年程続いた縄文時代ですが、時代毎に流行りの模様があるようで、ある時期になるとその流行りの模様を使った土器や土偶だらけになります。
長野や、青森で発掘された物に同様の模様が施された物があり、当時から地域同士での交流があったのではないかと感じました。
まあ、それにしても独特の造形美で、作った人たちは一体何を参考にしたのか?と気になりましたね。渦巻模様があらゆる所で使われていたのですが、この渦巻きも世界中の遺跡に出て来る、特徴的なシンボルです。
そして、展示されていた国宝4件は360度どの角度からも観れるというのはとても良かったです。縄文の女神のシルエットの美しさは強烈に印象に残りました。
最後には写真撮影可の展示品も
特別展の館内は撮影不可なのですが、最後の部分で4点だけ撮影が可能になっていました。日本を代表する芸術家 岡村太郎さんが所有をしていたと言う土偶です。
ちょこんとしたとても小さい物ですが、独特ですよね。縄文土器、土偶などから随分とインスパイアされた作風が特徴ですが、本物を持つ事、見る事により自身の作品に取り入れたんでしょうね。
こちらも撮影可となっていた、土器です。一番手前に見える、渦巻の文様ですが上でも記載をしましたが、世界中の遺跡、壁画などに出て来るシンボルと同じです。特に古代のイギリス、ケルトの壁画に多い感じがします。
貴重な物が一同に集まる展示会で、興味深く鑑賞する事ができました。土曜日の夕方は割かし人も少なくゆっくり観れたので気になる方は是非伺ってみて下さいね。
国立博物館は常設展も面白い
平成館の特別展が終わったら、そのまま帰る方もいますが、国立博物館は常設展も凄い物が普通に展示してありとても面白いので、一緒に観て帰るのをオススメします。
何より、特別展に人が集まりすぎ、常設展はガランガランなので本当にオススメします笑
埴輪が剥き出しのまま展示されていました。縄文土器や土偶などを見た後ですと、素朴さシンプルさが際立ちます。常設展では、写真撮影禁止のマークが付いている物以外は、撮影可能となっています。
どれも凄く状態が良いです。縄文時代には見られなかった、シルエットの再現が見られます。可愛らしいですよね。この埴輪、1m50cmほどありとても大きいです。
先ほどの縄文展でも展示されていた、みみずく土偶のレプリカが置かれていました、実寸、同重量で、650gとかなりずっしりとしています。一体どんな生活を送ったら、こんな造形美が生まれるんでしょうね笑 まあ、凄いなと。
さらりと慶長大判が…。
埴輪や、土偶などを見ていると突然古銭が展示されており、その中に慶長大判が普通に展示されていました。
この大判、たまになんでも鑑定団に出てくるのですが、なんとびっくりお値段が2000万円となっています。作られた時期や、印の刻印などでもランクがあるようです。
こちらで、鑑定結果の確認が出来ます。
因みにこの大判ですが、個人寄贈でその方の名前が解説文に記載されていました。
本館の常設展へ 重文のオンパレード
平成館から、本館へ連絡通路があるので通路をつたい、本館の見学をします。近代の美術特集になっており、重要文化財 重文だらけの展示になっていました。そんな中、一番衝撃を受けたのがこちらです。
高村光雲作 老猿
近代史や、美術の教科書に掲載されているので一度は目にした事があるかと思います。本物が剥き出しのまま展示されていました。しかも殆ど観覧者がおらず、ガランガランの状態でじっくりと鑑賞、撮影をする事が出来ました。
今にも動き出しそうなポーズ、鬼気迫る表情、毛並みと、今から125年も前にこれを作ったと言うのが凄いですね。貴重な物を見れてとても感動しました。
本館から東洋館へ
最後に、本館から東洋館へ写り、気になる物のみを見て来ました。こちらも、ガランガランでとてもゆっくりと見れるのでオススメです。
カンボジアの、女神像です。シルエットの美しさと、壊れた箇所の対比が素晴らしいですね。これも今回印象にかなり残った作品でした。
ほんの千数百円で、素晴らしい作品を沢山鑑賞出来るので是非皆さんも、国立博物館に伺ってみて下さいね。美術品の鑑賞は、心の栄養になるのでオススメですよ。
鑑賞後 アメ横へ
美術館の後はアメ横へ移動をしました。
沢山のお店が軒を連ねてます。
アメ横は、革小物のお店がたくさんあり見ているだけで楽しめます。今回はあるお店に行きたいと思います。
次回に続きます。