今日も凄く暑くて、命の危険すら感じました苦笑 皆さんも水分補給は適宜行い、熱中症には気を付けて下さいね。ニュースで見たのですが、アルコール ビールなどは水分補給にならず逆に血中濃度を上げ危険との事なので、
『水かポカリなど』
を摂取するようにしましょうね笑
ブログも書きたい事が多く、途中で書きかけが山ほど残っているので順番に書いて行きたいと思います。先日のコンビニの続きです。
スピリッツの表紙 小沢健二さん に目が釘付け
先週仕事帰りにコンビニ寄ったのですが、マガジンラックにあった。2018年7月23日号 No.32のスピリッツの表紙に目が釘付けになりました。
こちらがその表紙になります。
古畑星夏さんが好きなの?ではなくて、ヤバイTシャツ屋さん?ではなくて、アフロの田中が表紙でない?ではなくて、小沢健二さん オザケンさんのギターに目が釘付けになりました。
あれ、これもしかして…。と思い、じっと眺めて表紙をめくるとオザケンさんのポスターになっていました。
こちらのポスターを見て、確信をしました。
これ、カーク・サンドのギターだな…と。
ギターのヘッドの部分に、ロゴが書かれているのですが、通常見ないタイプの
『The Gibson』
と記載されたオールドタイプのスクリプトロゴが入っています。ネックの下の部分には、花みたいな模様が入っているのですが、フランスの貴族が使う紋章でフルール・ド・リスと呼ばれる物です。
オザケンさんが抱えているこのギター、90年代に、カリフォルニアでハンドメイドでギターを製作しているカーク・サンドがチェット・アトキンスの為に作ったギターと同じモデルですね。何でこんな貴重なギターを持っているんだろうと?驚いて表紙を眺めていた訳です。
Mr.Guitar Chet Atkins って何者?
Chet Atkinsと言うギタリストですが、ギター界の巨人 Mr.Guitarと言われていまして、現在のポピュラー音楽の礎を築いた方です。あまりにも偉大過ぎてこのブログでは語り尽くせないので、Wikiなどを読んでみて下さい。日本では知名度が殆どないのが残念な限りです。
自分は、チェットや、レス、ジャンゴ、マール、ジェリーなどのオールドタイムミュージックが大好きで、好んで良く聴いたり、演奏をします。
チェットは、2001年に残念な事に亡くなってしまいました。偉大な方なので日本の新聞にも小さいですが記事がきちんと出ました。その2年後2003年に世界中にいるであろう、チェットファンの為にこの様な本が販売されました。
Chet Atkins Me and My Guitars
チェットが生前所有をしていたギターを自宅で撮影を行い、本人のインタビューを掲載したMe and My Guitarsと言う本です。
チェットが亡くなる前から企画、発行が決定しており、限定版は本人のサインが入っていたのですが速攻で売り切れてしまい、自分が所有をしているのは残念な事に通常版です。
その本の、P146 P147に、上でオザケンさんが手にしているギターの大元となった物が掲載されています。
グレッチギターと契約が終わったチェットは、80年代からギブソン社と契約を結び、エレキギターの、『カントリー・ジェントルマン』『テネシアン』を開発・販売します。
そして、この頃から原点回帰と言う事で、クラシック・ギターでの演奏が多くなり、そのエレクトリック版、Chet Atkins Classical Electric(通称CE)を開発、販売をし、ノイズ、ハウリングが少ないと爆発的なヒットを飛ばします。
1996年 Gibson USA カタログより
好評であったので、その後継機としてホローボディーを次に作ろうかと考えていた所、カリフォルニア在住のギタールシアー カーク・サンドのギターを入手し、とても気に入ったのですが、ギブソンとの契約の都合上他社のギターは使えない…、でチェットが
『よし、それじゃギブソンのロゴのシールを貼っちゃおう。』
(ライブや音源でも冗談やとぼけた事を言うので有名です)
と言うお茶目な事をしたのですが、ギブソン側もサンドギターのデザインを気に入り、Chet Atkins Studio Classicとしてそのまま製品化されたと言う経緯です。Studio Classic通常販売版は、ヘッドのロゴが現行のギブソンロゴに変わり、上に記載をしたフルールドリスの装飾、ボディ周りの貝の装飾などは、全て取り払われて見た目がシンプルになっています。
オザケンさんが使っているギターがカーク・サンド本人が作ったモデルなのか?ギブソンが変わりに作ったモデルなのか?が分からないのですが、まあ貴重なギターである事は間違いないです。どう言った経緯で入手をしたんでしょうね?それも気になる所です。
サンドギターで2002年にリイシュー(再販売)した際のページが残っているのですが、6,500ドルでの販売だったようです。
また、サンドギターは日本ではまず見る事がないですね。オーダーをしても完成がいつになるのか?なども分からないです(人気のギタールシアーの場合10年待つなども平気である世界です)
【追記】2019年11月20日 小沢健二さんの使用ギター カーク・サンドで決まり
2019年11月20日小沢健二さんテレビ番組『スッキリ』に出演されたのですが、使用ギターが、やはりカーク・サンドのモデルでしたね。
コントローラーの配置や、指板インレイの装飾などから今回のテレビ出演での使用モデルは、『Kirk Sand Mahogany Model』ではないかと思われます。現在6,000ドルからとなっているようです。
ギターを弾いているチェットとオザケンさん
YouTubeは本当にすごいですね。今回ブログで取り上げたギターを使い演奏をしている動画がありました。YouTubeさまさまです笑
マザーメイベルへ捧げた曲、『Maybelle』をサンドギターで演奏するチェットです。
この動画の大元は、20年位前に日本でも字幕付きで打田十紀夫さんが主催するTABギタースクールから販売されていましたね。チェットがまずギターを弾くので、みんなもそれに合わせてギターを弾こうと言う趣旨の物なのですが、一回チェットが通して弾き、その後にゆっくりパート毎に弾くのですが、
『ゆっくり弾くと、分からなくなるね。』
とチェットが凄く間違えて演奏をしています笑 ビデオの最後には、確か
『プロの世界は厳しいから、プロのギタリストになれなくても残念がる事はないよ、趣味で弾けばいいんだよ。』
と励ましているのか、切り捨てているのか分からないメッセージもあり、とぼけたお爺ちゃんだなあと言うチェット節万歳だった記憶があります笑
こちらが、1997年に笑っていいともに出演した際にギターを弾くオザケンさんです。初めてオザケンさんがギターを弾く所を見たのですが、テンションコードの使い方、ベースラインの動かし方と、特徴的な演奏をされる方なんですね。
チェットのギャロッピング奏法とは違うのですが、ジャズ、ボサノバに近い演奏で、こんな演奏をするんだなと驚きでした。貴重な映像ですね~。
まあ、本当にスピリッツの表紙をたまたま見たのですが、良いブログのネタが出来楽しめたのでした笑
おまけ 山野楽器100周年記念 Chet Atkins CE 限定モデル
チェットに関連して面白いモデルがありますので一緒に紹介をします。
1992年発行リットーミュージックムック23号 『THE GIBSON ザ・ギブソン』 この本に掲載されています。
この当時の、リットーの出すムック本は最高に面白かったですね。構成や、取材の緻密さが桁違いで、本当に勉強になりました。
こちらのムックのP67にチェットのモデルの限定品の掲載があります。
銀座にある山野楽器が創業100周年と言う事で、特別に作られたモデルです。ボディに大きな蝶が見えるのですが、日本語で言う象嵌細工で、アバロン貝の細工が埋め込まれています。初期のオービル時代に使われていた装飾を再現しています。
で、価格がこちらです。
山野楽器100周年記念 CHET ATKINS CE AN FINISH 限定1本 ¥860,000
山野楽器100周年記念 CHET ATKINS CE EB FINISH 限定1本 ¥1,980,000
となっています。多分ファンの方が購入をしたのではないかと思います笑 まあ、すごいですね。現在ギブソンでは、チェットのモデルが全て廃番となっていまして入手は、
・オークション
・中古楽器屋
のみとなっています。電気系統周りが怪しい物が多いので購入時はそこをチェックしてみて下さいね。自分もチェットモデルはもちろん持っていますよ笑 ネックがバットみたいに太いのでそこも注意が必要ですよ笑
是非この機会にチェットの音楽を聴いてみて下さいね。素敵な音楽ばかりですので。
Gibsonの貴重なヴィンテージパーツ、マーブルガードを入手したのでギターに取り付けました。